『組織開発の探究』の中でも紹介されていた本です。実は忘れていました。
ODNJで講師をされているかたからも「人の育成や組織開発に関わっている人は読むべき」と推されて、読みました。
絶版本です。Amazonでは文庫本でも高値。図書館で借りました。(表紙のイラストが独特で、手元には置いておきたいとは思えませんでいた。)
USのNTLやエサレン研究所から派生してきた日本のST=Tグループといった、ちょっと?な記載もありましたが、書かれていた通り、経験していない業界外の人から見ると、違いはわからないかも知れません。
American Management Associationの仕事をしていた時にお世話になった方が実名で登場されたり、1970年代から1990年代の、この業界の断片が生々しく書かれています。
私たちは、こういった歴史とか文脈の続きに存在している業界で仕事をしているわけで、この仕事を始めた10数年前に「大の大人が泣いたり喚いたりするようなことはやらない」「望んでいないことを強制しない」「望まれても常識や自らの価値に合わないことはやらない」と同僚が言っていたことは、私にとって幸いでした。
また、高額な費用とかなりの時間と労力をかけ、認定されると、知り合いを紹介したり、講座実施のボランティアとして選ばれる「特典」があるとか、この時代からあったのだと知りました。
さらに、印象に残ったのは2つ。ファシリテーターとして十分に学んでいない人が多かったというのと、そういったトレーニングを受ける必要がある人が実施していた、という話。
その人や組織にとってどうなのか、自分にそれに関わる資格はあるか、自問し続け、弛まず学び進めたいと思います。
余談ですが、2019年に会社を登記し、ODNJの会員になりました。
2020年、某外資系企業のマネージャー起点の組織改革のプロジェクトに、外部支援者として参画することになり、オンラインでの実施環境を整えるために25年ぶりにMacを購入。
直後にリリースされたOSの名称がエサレン研究所の所在地のBig Sur。年末には、出身大学が聖職者向けに日本に導入したTグループ(JEIL主催)に参加。
今年2021年に入り、こういった時期にも関わらず、新たな機会に恵まれ、事業を継続でき、さらにこの本の中で恩師と再開。と、いったながれの中でこれを書いています。
今年の後半、何に出会うことができるか、楽しみです。